09/6/4 ポトフー2009/08/05


土井義晴の「お箸で食べる洋食」っていう

料理本より

P42「ポトフー」。

「フー」って伸ばすのが

正式な発音なんだろうか。


大きめに、ごろごろにカットした

野菜とベーコンから出る旨味のみを

信じて作られたレシピで、

調味料はほとんど塩とこしょうだけ。


日本の出汁文化に毒されてるというか、

下味でコンソメかなんかつい入れたく

なってしまったけど、

ここはぐっとこらえてみた方が

なんか楽しいんじゃないかと思った。

おいしくしたいと思って、さまざまに

手をかけるのは考えやすいけど、

さあ入れないぞしないぞ、ってなると、

けっこう勇気が要るもんだ。


ほら、できあがり。

ぽとふー。

最初は少しうすく感じるんだけど、

食べてるうちに旨味が次々に感じられるようになる。

舌が勝手に、旨味を考え考え、

ユリイカ(我、発見せり?)

しているような感じ。

大きめにカットした野菜を思い切りほおばって、

あちち、って言いながら噛む、噛む、飲み込む。

すすりこむ汁の中の、さまざまな

野菜から出た味の支流のからみあい

みたいなものを感じ始めると、

なんだか脳みそがぽっぽっしてくる感じ。

からだも熱くなって、

カーッとしているのに

ふんわかふんわか、

気持ちいい。


土井義晴、えらい。

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